証券外務員一種試験の範囲(二種試験との共通ではなく一種のみの範囲)、4つの中では一番難易度がやさしいかも知れません。
一種試験のみの範囲とは、特定店頭デリバティブ取引等、オプション取引、先物取引、そして信用取引(株式業務の中の信用取引)の4です。
「オジサン、魚、頂戴」
「はいよ、今日は市場から新鮮なヤツがいっぱい入ってるぜ」
という魚屋さんでの会話に出てくる「市場(いちば)」とは、いわゆる魚市場のことですね。
外務員試験の中で出てくる「市場(しじょう)」とは、どこのことだと思いますか?
魚市場をイメージしてください。
たくさんの、不特定多数の人たちが集まって、売り買いをするのが「市場(いちば)」です。
それと同じように、そういった多数の人たちが取引を行うのが、金融商品を取引するのが、「市場(しじょう)」なのです。
そこでの取引のことを、市場(しじょう)取引と言います。
この概念と違って、特定の「私」と「あなた(相手)」との取引を、一対一で行うのが「店頭取引」というものです。
要は、個別のお店の窓口で、私とあなた、という関係での取引を店頭取引といいます。
ここで押さえておくのは、一つだけです。
店頭取引は、相対取引だからこそ「とあるリスク」がある、ということです
このリスクのことをカウンターパーティリスクというのです。・・・この単語だけは覚えておきます。
もっと詳しく言うと、店頭で取引をする相手の信用リスクのことをカウンターパーティリスクいいます。
取引した相手が、万歳したら(=倒産、債務不履行・・・)、まあ大変、ということです。
反対概念の市場取引の場合は、不特定多数の人たちが参加してきますので、いろんな制度が整備されていてリスクがカバーされるような仕組みも用意されているのです。
店頭取引の場合は、相対取引ですからそういった制度が整備されていない、だから、リスクがある。ということですね。