協会員の従業員に関する規則についての学習です。熟読とまではいかなくても、文脈を理解すれば常識的に解ける問題もたくさんあるかと思います。
ボリュームがありますから大変ですけど、ここをクリアしたら先が見えてきますから頑張りましょう。
【練習問題】
・協会員の従業員は、顧客から有価証券の名義書換の手続きの依頼を受けた場合は、所属協会員を通じなくても、その手続きを行うことができる。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・従業員が勝手に自分で手続きをするというのはあり得ません。所属するところの従業員として、業務をするわけですから
・協会員の従業員は、顧客の有価証券の名義書換について、自己の名義を使用させることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解
・協会員の従業員は、自己の有価証券の売買その他の取引等において、顧客の書面による同意があれば、顧客の名義及び住所を使用することができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない
・協会員は、他の協会員の書面による承諾を受けている場合に限り、当該他の協会員の従業員からの信用取引の注文を受けることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・信用取引は、原則ノー(ダメ)
・協会員は、新株予約権付証券に係る取引の契約を初めて締結しようとする時は、顧客の判断と責任において当該取引等を行う旨の確認を得るため、当該顧客から、当該取引等に関する確認書を徴求するものとされているが、当該顧客が、特定投資家である場合には、その確認書の徴求は不要である。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、顧客と新株予約権付証券の取引を開始するに際して、当該顧客か確認書を徴求するものとされている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員は、CFD取引契約の締結の勧誘を行う際は、原則として、あらかじめ顧客に対して、その勧誘を受ける意思があるかどうか、確認しなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
※CFD取引・・・差金決済での取引ということです。通常、10万円で株式を購入して株式を取得します。それを15万円で売却(譲渡)すれば、5万円が儲けとなりますが(手数料別)、CFDは最初から現物の株式がない形で、差金としての5万円だけを受け取る形のものです。
通常、同じ銘柄を1日のうちで何回も売ったり買ったりはできませんが、CFD取引だと可能になります。
それと、少額の証拠金で取引ができます。いわゆるレバレッジをきかすことができる、というデリバティブ商品です。
・協会員の従業員が、所属協会員から顧客に交付するために預託された業務に関する書類を、遅滞なく当該顧客に交付しないことは、禁止行為に該当する。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員が、所属協会員から顧客に交付するために預託された業務に関する書類を、遅滞なく当該顧客に交付しないことは、禁止されている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員が、有価証券の取引について顧客と損益を共にする場合は、あらかじめ当該顧客の承諾を得なければならない。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・損益を共にすることはできない
・協会員の従業員は、顧客から有価証券の売買注文を受けた場合には、当該顧客から、書面による承諾を受けた場合に限り、自己がその相手方となって当該売買を成立させることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・自己がその相手方となって当該売買を成立させることは禁止
金融商品取引業者が(自分が所有している有価証券や金銭で)自ら売買の相手となるのはダメ!
書面関係なし、です。
・協会員の従業員は、顧客から有価証券の売買注文を受けた場合には、自己がその相手方となって当該売買を成立させることはできないが、当該顧客から書面による承諾を受けた場合には、その限りではない。売買できる。・・・○か×か?・・・×・・・正解
・協会員の従業員は、いかなる名義を用いているかどうかを問わず、原則として、自己の計算において、有価証券関連デリバティブ取引を行ってはならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員は、自己の有価証券の売買その他の取引について、書面により顧客の承諾を得た場合には、当該顧客の名義又は住所を使用することができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・自分の取引で他人の名前を(承諾をもらったからといって)使う、というのがダメというのは当然です
・協会員の従業員は、有価証券の売買その他の取引等に関して、顧客の債務を立替えすることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない
・協会員の従業員は、有価証券の売買その他の取引等に関して、顧客の債務を立替えすることは、できないが、金銭や有価証券等の貸借を行うことは、できる。。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない
・協会員の従業員は、顧客から有価証券の売付けの注文を受ける場合は、当該売付けが空売りであるか否かの別を確認することなく注文を受けることは、一切、禁止されている。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・例外規定あり・・・(市場デリバティブ取引のうちの先物取引など)
・協会員の従業員は、公告審査担当者の審査を受けずに、当該従業員限りで広告等の表示又は景品類の提供を行うことはできない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・特別会員の従業員が、登録金融機関金融商品仲介行為に係る取引において、顧客が会員に開設した取引口座に残高不足が生じた場合には、信用の供与を自動的に行い、上場株式の注文を受けることは、禁止されている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・特別会員の従業員は、登録金融機関金融商品仲介行為に係る取引について、顧客が会員に開設した取引口座に残高不足が生じた場合に、信用の供与を自動的に行った上で、上場株式の注文を受けることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない
・特別会員の従業員は、登録金融機関金融商品仲介行為に係る取引について、顧客が会員に開設した取引口座に残高不足が生じた場合に、信用の供与を自動的に行い、又はこれを行うことを約して、登録金融機関金融商品仲介行為を行うことはできない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・金融商品仲介業に従事する特別会員の従業員が、顧客に対して、融資、保証等に関する特別の便宜の提供を約して、上場株式の勧誘を行うことは禁止されている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員における上場会社等の特定有価証券等に係る売買等に関する規則における従業員とは、協会員の従業員に関する規則の従業員のことであり、役員には準用されない。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・役員にも準用される
・一種外務員は、みなし有価証券のうち、金融商品取引法第2条第2項各号に掲げる権利に係る外務員の職務を行うことができない。・・・○か×か?・・・○・・・正解・・・そもそも第2条第2項の各号は対象外
・二種外務員は、所属協会員の一種外務員の同行がある場合、有価証券関連デリバティブ取引等の注文の受託を受けることができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・同行があっても、できない
・二種外務員は、信用取引と及び発行日取引については、所属協会員の一種外務員又は信用取引外務員が同行して注文を受注する場合には、行うことができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・二種外務員は、投資信託の受益権の募集又は売出しに係る行為をすることができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・二種外務員は、債券の現先売買に係る行為をすることができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・二種外務員は、有価証券関連デリバティブ取引等、選択権付債券売買取引、信用取引に係る行為をすることは、できない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
合言葉 二種ダメは、優先(興味)津々(しんしん)、ワラワラ店頭
有価証券関連デリバティブ取引等、選択権付債券売買取引、信用取引、新株予約権証券、カバード・ワラント、特定店頭デリバティブ取引等
・二種外務員は、上場転換社債の売買に係る行為をすることができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・二種外務員は、国債証券に係る外務員の職務を行うことができない。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・二種外務員は、国債証券に係る外務員の職務を行うことができる
・協会員の役職員のうち、外務員の職務を行わせることができる者は、外務員資格を有する者又は外務員の登録を受けた者のいずれかである。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・資格試験合格+登録が必須
・会員の役職員のうち、有価証券の売買の勧誘のみを行い、注文の受託を行わない者について、一種又は二種外務員の資格を取得することで足り、外務員の登録は不要とされている。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・必ず登録が必要。資格取得だけでは、職務を行うことができない。売買の勧誘も職務
・協会員の従業員のうち、一種外務員試験に合格した者は、外務員登録をすることなく、外務員の職務を行うことができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・外務員登録原簿への登録が必須
・二種外務員は、所属協会員の一種外務員の同行がある場合には、顧客から信用取引に係る注文を受託することができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・二種外務員は、有価証券関連デリバティブ取引等に係る外務員の職務を行うことができる。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・できない
※デリバティブ取引とか、カバード・ワラントなど難しいそうなヤツは不可
・二種外務員は、上場転換社債型新株予約権付社債の係る外務員の職務を行うことができる。・・・○か×か?・・・○・・・正解
合言葉 二種免許、(上場転換社債型新株予約権付社債だと難しいので)社債=車載は、いいよ
(タクシーなどの二種免許は、カーナビの車載OKとイメージしておいてください)
・二種外務員は、新株予約権証券に係る外務員の職務を、行うことができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない(車載いや、社債のみ)
・二種外務員は、カバード・ワラントに係る外務員の職務を、行うことができる。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・できない
・二種外務員は、みなし有価証券のうち金商法第2条第2項各号に掲げる権利に係る外務員の職務を、行うことができない。・・・○か×か?・・・○・・・正解・・・できない
・協会員は、外務員登録を受けていない者が、新たに登録を受けた時は、登録後180日以内に、日本証券業協会の外務員資格更新研修を受講させなければならない。(受講義務が生じる日前2年以内に資格試験に合格したものを除く)・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、登録を受けている外務員について、外務員登録日を基準として、5年ごとの日の属する月の初日から1年以内に、日本証券業協会の外務員資格更新研修を受講させなければならない。(ただし、受講義務が生じる日前2年以内に資格試験に合格した者等を除く)・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、登録を受けている外務員について、毎年、外務員の資質向上のための社内研修を受講させなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、疑わしい取引の届出を行う責任者を定めて、マネーロンダリング防止のための内部管理体制の整備に努めなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、協会員間の公正な競争を妨げるおそれのある公告等の表示をすることは、禁止されている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、広告等の表示又は景品類の提供を行う時は、公告審査担当者に禁止行為に該当する事実がないかどうか、審査させなければならない。ただし、特定投資家に対する公告等の表示については、審査は要しないものとなっている。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員の従業員が、当該従業員限りで、広告等の表示又は景品類の提供を行う際には、公告審査担当者の審査を受けなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、景品類の提供を行う時は、取引の信義則を遵守し、品位の保持を図り、その適正な提供に努める必要がある。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、個人情報を取得した場合は、例外なく速やかに、その利用目的を本人に通知しなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・あらかじめ利用目的が公表されている個人情報については、本人に通知する必要はない。また、利用目的を公表すれば、本人に通知しなくてもよい。・・・よくネットの通販サイトなどで、「入力された個人情報については商品の発送にしか利用しません」という記載があったりしますが、同じです
・店頭有価証券とは、わが国の法人が国内において発行する取引所金融商品市場に上場されていない株券、新株予約権証券及び新株予約権付債券のことをいう。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、日本の法人が国内において発行する取引所金融商品市場に上場されていない株券については、原則として(一部を除く)、顧客に対して投資勧誘を行ってはならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
・協会員は、顧客から店頭取扱有価証券の取引の注文を受ける際は、その都度、当該有価証券が、店頭取扱有価証券であることを明示しなければならない。また、募集や売出し等の取扱いを行う場合には、有価証券届出書、目論見書、又は会社内容説明書を、取扱部店に備え置き、顧客の縦覧に供さなければならない。・・・○か×か?・・・○・・・正解
スキマ時間に練習問題にチャレンジしながら学習できる、○×クイズ形式のスタイルも用意しました。
10問単位です。自分なりに合格点をとれた、と自覚できたら次の10問に進んでください。
ぜひ、無声音で(頭の中だけで声を出して・しかも早口で)読んでみてください。スマホなどのボイスメモやICレコーダーなどに録音して聞き流すことで記憶に定着させる、ということもできます。どうぞ工夫してみられることをお薦めいたします。
録音する場合には
・早口で録音すると聴き返す時の集中力がアップします。
・「○○~とされている。○(マル)とか×(バツ)」という具合に解答まで録音する。
・また、×(バツ)の時は、間違った点や正解まで録音しておくとベターです。