店頭デリバティブ取引の説明の前に、「取引」として2つの分け方があることを理解しましょう。

市場取引と店頭取引です。

市場取引 店頭取引
不特定多数の買いてと売り手
なので取引の定型化・標準化
あなたと相手との相対取引
店頭だから相対だよ
「とあるリスク」なし
証拠金制度や追証などが整備されている。
「とあるリスク」あり!

そのとあるリスクとは?

何だと思いますか。
相対取引だからこそ発生する「あるリスク」です。

これこそがカウンターパーティリスク、です。

ズバリ、取引先の信用リスクです。
取引先がつぶれたら、夜逃げでもされたら、お金は返ってきません。
紙くずだけが手元に残ることになりますね。

※カウンターというのは、銀行など金融機関の窓口・カウンターのことだと思ってください。

店頭で取引するので、相手がつぶれたらおしまい、ということです。
このカウンターパーティリスクというのは、一種外務員試験の試験問題の中で問われることがあります。
きっちりと押さえておいてください。

ついでですので、ここで店頭デリバティブ取引において特に重要視されるリスクを覚えておきましょう。
証券外務員試験の特定店頭デリバティブ取引等で出題される重要なリスクは3つあります。

そして余力があれば、さらに2つのリスクまで理解しておいてください。

市場リスク 市場の価格・金利・為替リートなどの変動リスク
信用リスク 信用度の変化(=あそこ、つぶれそうでヤバクねぇ?)で価格が変化するリスク。※
流動性リスク すぐにでも現金化したい時(ポジションを解消したい時)に、すぐに売れる(相手が見つかる)かどうか、また毎日毎日取引に十分な出来高があるか、というリスク。

※信用リスクの中で、取引先の信用リスクことを「カウンターパーティリスク」と言います。

上記の3つのリスク以外にも次のようなリスクがあります。
ここまで覚えておきましょう。

ここまで大丈夫ですネ。

カントリーリスク 相手国の内乱、政変などのリスク
オペレーショナルリスク システムのトラブル、犯罪、人的ミスなどのリスク