内定者・派遣・パートさんと外務員資格
金融業界はここ20、30年の間にだいぶ変化しました。
銀行、証券会社、信託銀行、保険会社・・・等の垣根がかなり低くなりました。
最大の出来事は、ゆうちょ銀行の誕生かも知れません。また、昔はJAさん(JAバンクさん)が住宅ローンの宣伝をすることはなかったと思います。それが、今では・・・
外務員の資格と金融機関
金融機関での垣根が低くなって、銀行でも金融商品を販売する時代になりました。銀行において収益の柱になっているといった一面もあります。必然的に、銀行や証券会社などの金融機関では、これまで(行内・社内的に推奨されていた)財務○級・法務○級・FP○級といった資格の他に、証券外務員の資格が必須となりました。
外務員の試験に合格して登録されなければ、実務として仕事ができないわけです。銀行・証券会社の商品を、行員・社員なのに販売できない、ということになってしまったからです。
昔は、国民に預貯金を推奨するのが「国策」的なものでした。一方、海外は貯蓄よりも投資、という考え方が普通にあります。学校教育で投資を学ばせている国もあります。
日本でも、国民の預貯金を貯蓄から⇒投資へと向かわせるための方策として制度改正やさまざまな金融商品の誕生・登場という流れになり、今に至っているという感じです。
(1,000万円までですが保証されている)預貯金と違って、金融商品は自己責任原則で購入・運用してもらうものです。元本が減る可能性のある商品です。これまでの一般的な国民には馴染みの薄い概念でした。
それで、トラブル回避目的や、業者側(銀行や証券会社など)が強引なセールスなどをしないように、ルール決めが行われたのが金融商品取引法等です。
消費者(投資者)保護と国民経済の発展に寄与するための人材として、外務員という資格制度を設けて(厳正に法令遵守してもらって)金融商品取引の世界を発展させてもらおうとしたのですね。
内定(入行・入社前)の段階での資格取得
昔は、銀行員になってから、証券会社に入社してからの資格取得という時代でした。
今は、どうやら入行・入社前に、内定の段階で証券外務員の資格取得を求められることもあるようですね。
当サイトにお申込みいただいたり、合格の声・喜びの声をいただいた時に、実は内定の段階です、入行前に無事外務員試験に合格しました、といったお声をいただくこともあります。
銀行や証券会社側からみたら、入行・入社後になっての資格取得だと非効率的だという判断だと思います。また、入行・入社して当初は試行期間(見習い期間)でもありますから、そこを含めて金融機関の職員としての資質・スキルを判断したい、というのがあるのだと思われます。
今の時代は、銀行員・証券会社の社員ならば取得していて当たり前、ということなんだと言えます。それだけ、金融機関の業務において絶対的に関わることなしでの仕事はあり得ない、ということでしょうね。
大学などでの講義や勉強で、金融や経済についてある程度の勉強をしていたり、興味があってそれなりの知識がある人以外は、この証券外務員の資格試験の範囲は、金融商品取引法といった世界は、まったく分からないというのが正直本当のところだと思います。
実際、現役の銀行員が受験しても合格率はそんなに高いものではありません。それでも、どうしても業務上(組織としては仕事をしてもらうためには)必要な資格ですから、上司のハッパ掛けはもちろんのこと、組織からのプレッシャーもかなりあります。
実際に職業人として仕事をしながら、外務員試験の勉強をするとなるとなかなか大変です。頑張って、内定の段階で外務員試験に合格されることを強くお薦めいたします。同期入行・入社のライバルとの関係を考えた時にも、その方が絶対にいいと思います。
先延ばしすればするほど、自分にとって不利・マイナスの状況になってきます。(たぶん組織からみた場合には)どうせ、取得しなければならないもの、です。繰り返しますが、外務員の資格がないと日々の仕事ができないからです。
腹をくくってチャレンジしてください。
新卒の内定者以外にも、派遣・転職・パート(アルバイト)さんにも有利な資格
金融業界ではコスト削減のために、正規の行員・社員を抑制している面もあります。(もちろん組織によって戦略はさまざまです)
となると、人材を派遣・パートさんに求めることになります。
どちらかと言うと・・・クーラーの効いた部屋での業務が中心ですから、そこまで体力的にハードだ、ということはあまりありません。
人間関係的な世界はどこも一緒かも知れませんが。
また、時間給的にもそれなりの水準にあるということも間違いありません。
そんな世界(職場環境)で、外務員の資格を持っている人は重宝されます。住所変更なども(これまでは何でもなかったような、誰でも受付・事務処理ができた業務も)、そのお客さまが金融商品を購入しているというだけで、外務員の資格がないと受け付けられない、ということになってしまっているのです。
ですから、派遣やパートさんとして金融業界でのお仕事を考える時には、外務員の資格を取得されることも一案です。
ここまでありがとうございました。
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金融機関でいくら機械化が進んでも、サービスそのものが対面的なものですから、人対人という場面が消えてなくなることはありません。
ましてや、金融商品の販売は、セールスを伴うものです。そもそも証券外務員の資格がないとスタートラインにも立てません。
昔は、お金を扱う関係から窓口業務をする人物は、(パートさんではなくて)必ず行員がしていました。今では、(機械の進歩・発展もあって)パートさんが窓口業務をすることも珍しくありません。
そんなパートさんを追加で募集したり、コールセンター的な業務(インバウンド・アウトバウンド業務)の人材を補充する時に、証券外務員の資格を取得していたら、重宝されることは間違いありません。
まさに、自分のスキルであり、技能の一つです。自らの人生を切り拓く、創造する、変えていく、そんな可能性のためにも証券外務員の資格は手にされておかれることをお薦めいたします。
人生創造において、有形無形の、直接・間接のメリットがあるかと思います。
何かしらのお手伝い、応援ができましたら幸いでございます。
当サイトは、単なる証券外務員資格試験の受験情報や勉強法などを紹介しているサイトではありません。市販されているテキストや参考書や問題集などを紹介・斡旋しているサイトでもありません。
当サイト自体で、試験合格までの勉強ができる「証券外務員試験に短期で合格するための講座」です。自分の体験から(衰えてきた記憶力をカバーするために)語呂合わせ的に覚えた単語・言葉なども紹介しています。まさに、短期決戦型で外務員試験の会場で思い出せたらOK、という発想で考え出したものです。
実際に試験に合格してしまえば、あとは実務・実践でいくらでも勉強する機会も増えますし、新しい金融商品について知識を身につける必要等も出てきます。それまでの、まさに短期決戦型での「証券外務員試験に合格するための」勉強法です。
サイト内でリンクからテキストと問題集を勉強できます。また、試験科目によっては、PDF化したサブノート・問題集での勉強スタイルも用意しました。マンネリ化しそうな外務員試験の勉強において、いろいろと工夫をしたつもりです。活用していただけましたらありがたい限りです。