難易度と合格率の推移
理系、文系、苦手科目・得意科目など人それぞれに好き・嫌いを含めて個性があります。外務員試験の難易度は、これまでの知識・経験や職場での体験等を含めて個人の違いによって大きく変わってくるものです。
どんなに初めての科目だとしても、二種外務員試験で約2ヶ月、一種外務員試験で約1.5~2ヶ月あれば十分に合格ラインに到達できると思います。
令和3年度(2021年度)までの外務員試験一種試験と二種試験の合格者数・合格率が発表になっています。
※ 例年だとその年の10月頃にFACT BOOKが発表されてその中に最新の数字が記載されるのですが、2022年10月発表の同誌には2022年の結果が記載されていませんでした。(不思議ですし残念です)
経験値・職歴と難易度
いくつかのパターンで、本人の履歴・職歴から考えてみたいと思います。もちろん、基礎的な学歴として、たとえば学生時代に経済学部や商学部などを専攻していた、というような方は、より有利であることは間違いありません。
もっとも卒業してから、だいぶ忘れてしまったというのは(専攻したという意味からは)問題外ですが。それでも、昔(むかし)取った杵柄(きねづか)でしょうか。
銀行員・証券マンでFPや簿記・財務などの資格取得者や融資業務経験者
基本的なところで、財務分析や企業分析、簿記、あるいは税金関係などの知識や業務としての経験は、大いに役立ちます。与信(融資)業務で企業の決算書を分析したりした経験があれば、それこそ1科目分は得をします。
逆に、融資業務の経験や簿記の知識がない方、あるいは経理などの業務も含めて財務的な経験が乏しい方だと、財務諸表と企業分析などは苦労される可能性があります。
銀行などでの融資業務の経験や、金融機関での各種検定・資格取得において、FPや税務・財務・簿記などの基礎的な知識がある・なし、でだいぶ違ってきます。
それこそ、英語が全く分からない人に英語についての問題は難解以外の何ものでもありません。
同じように財務・簿記・企業分析の知識・経験が全くない人にとっては、財務諸表と企業分析はハードルが高いかも知れませんね。
金融機関勤務だけど特別な知識・経験があまりない人
総務や庶務、あるいは計算的な事務など・・・金融商品取引法絡みの仕事と関わった経験があまりない、という方もいらっしゃいます。
それでも、経済的な知識や市場(マーケット)の動向などは、日頃から「体感」しているところですから、だいぶ優位だと思います。
スキマ時間の活用など効率的な学習をすることで、十分に1.5~2ヶ月という期間で合格することは十分に可能です。
もちろん、仕事をしながらの勉強になりますから大変でしょうけど、たとえば1科目最大で1週間、という具合にきっちりとした目標を立ててチャレンジすれば、必ず合格できます。
学生さん・主婦の方などで(少なからず)専攻した科目との関連がある方と経験値がある人
経済学部や商学部出身とか、経済的なものや税金的なもの、あるいは株式などへの投資経験がそれなりにある人など、いくつかの科目によっては、ピンと来るところがあると思います。
そのちょっとしたことを切り口・きっかけにして(ある1つの科目だけで構いませんので)理解度を広げていってください。次の章でもご案内しますが、満点を取る必要のある試験ではありません。上位○○人以内に入らないとダメ、という試験でもありません。そこは安心してください。
たとえ、いくら時間的な余裕があるといっても可能であれば、短期決戦型のチャレンジをお薦めします。
外務員試験科目に対して全くの素人さん
場合によっては、見るもの聞くもの全てが初めての体験、という方もいると思います。でも、安心してください。そんなに難しい資格試験ではありません。
コツコツと一歩ずつ進むことで十分に合格ラインに到達することは可能です。
勉強の方法としては、当サイト内でもお薦めしていますが、練習問題・問題集中心で、問題文を読んだらすぐに○か×か反応できるレベルまで、繰り返し・反復での記憶への定着化を図ることが手っ取り早い勉強方法かと思います。
もちろん、人それぞれに(これまでの人生経験や受験勉強を踏まえての)オリジナルのやり方がありますから、それを応用させてください。
手前味噌ですが・・・当サイト内でのテキストやPDFファイルは、全く初めての経験で足を踏み入れる方にも十分に理解しながら読み進めていただけるようなスタイルにしたものです。ぜひ、(無料ダウンロードできるファイル等もありますので)お試しください。